茶の間オタクが8年かけてセクラバになるまでの話 〜2014年&2015年前半(オタ活休止&出戻り)編〜

茶の間オタクが8年かけてセクラバになるまでの話


2014&2015年前半(オタ活休止&出戻り)編〜


2014

私はリアルが充実していた。

ので、ほぼほぼszの記憶がない。

健人くんの黒服物語とか風磨くんのGTOとかは一般視聴者として見ていたけど、グループの活動はマジで見ていない。

チラッとチェックしたJチケは廃止されていて、コンサートもFC会員しか行けなくなっていて、szに足が向くことはなくなった。何かの歌番組に出てるのをたまたま見て「王子様みたいな曲(King &Queen&joker)歌ってんな〜」と思った記憶はあるけど、そこにも特にひっかかることはなかった。なんで。あんなキラキラかっこいいのに。


私は隠れジャニオタなのだけど、1人だけ「SexyZone好きなんだよね〜」と溢している友人がいた。あれは夏頃だったか、その子に「あんたの好きなセクシーなんちゃら、3人になってるよ」と言われ、「は!?誰か脱退したの!?」と聞き返した記憶がある。そういや最近見た新曲プロモのCMは上3人メインだなと思ったけど、あれはメインどころが3人しかいなかったのかと切ない気持ちになった。


しかし大学4年になっていた私は進路や卒論、残された人生の夏休みをどう過ごすかということで頭がいっぱいで、szのことを考える隙などなくなっていた。



2015


春になり、滑り込みで職を決めた私は大学を卒業し、地元に帰った。


職についてからの私は目の前のことに精一杯で、働くということや責任を持つことがどれだけ苦しくて自身を締め付けるものなのかということを知った。音楽やアイドルに癒される暇などなく、24時間ずっと仕事のことを考え悩み、もがいていた。


7月になり、仕事が区切りを迎えた。(契約終了)いざ落ち着いて自分の時間を過ごすことができる、となったとき、自分は何をしていいか分からなくなっていた。ずっと仕事のことばかり考えていた私には、急に時間を与えられたところで自分を充実させる趣味などなかったのだ。

暇つぶしにでもなるかなぁ、と某赤アイコンの動画アプリを起動させた。そしてその頃よく聴いていたback numberやボカロなどの動画をひとしきり見て飽きてきた頃、そういえばあのグループどうしてるかなとSexyZoneの名前を入力し、検索した。





あまり大きな声で言えることではないのだけど、私はそこで二度目の沼落ちをした。





いや、2.3ヶ月かけてゆっくりゆっくりと沼に沈んでいったと言う方が正しいかもしれない。

私が見たのは「マワレミラクル」を歌うSexyZoneの姿だった。

頭から離れない、「うぉっおおっおおおおおおーおおー」の、イントロ(もっと他の表現ないんか)、聴くだけでハッピーになれるメルヘンチックなメロディーに夢中になった。なんどもなんども聴いた。そして何度か再生してるうちに違和感が確信へと変わった。


「聡マリがいない」


え?なんで?

いや、まてよ。そういえば去年3人で黒服の主題歌歌ってたな

え!?あの設定(?)、まだ続いてた!?


そうしてSexyZoneの現状を調べること数分、私は所謂「セク鬱期」と呼ばれる状況に至った経緯と今がその真っ只中であることを知った。

1年半ぶりにTwitterを覗くとフォロワーは半減し、今や3人のセクゾが当たり前の状況にあることを知った。しかし私がオタ活を休止している間にセクチャンという神番組が放送(配信?)されていたことも知った。何でリリースは3人なのに番組は5人??気まずい雰囲気にならなかったのかな?などと思った。

2015年夏はチャチャチャチャンピオン(以下:三茶)というまたまたぶっ飛んだタイトルの曲をリリースしたらしくTLはその話題とそれからソロコンのレポなどで溢れていた。三茶のMVも例に漏れず3人で勝利くんは2年前よりも痩せていたように思う。健人くんは変わらず、風磨くんはちょっと肉付きが良くなったかなぁという印象を受けた。セクガル(当時はセクラバというよりセクガル)は3人であることを受け入れてるわけではないが「でもバックのいちばん近いところに聡マリがいるし、5人になる日も近いかも!」「3人とは衣装違うけど他のJr.とも違うよ!」と、ある種今の状況を前向きに捉えてる人が多かったように思う。(きっと3:2体制発表時は地獄絵図だったんだろうな

私はというとあまりネガティブな気持ちにはならなかった。なぜかというと、自分がオタクしていなかった1年半のセクゾの活動を遡ることに必死で、(あまり大きい声では言えないが)セクチャンの動画を見漁るのが楽しかったからだ。社会人になり、ある程度お金の融通が効くようになった私は「まあどっぷりハマるとは限らないし」と自分が休んでいた期間のシングルアルバムをとりあえず全て「レンタル」した。

私にとっての最新シングルは「Duバィ」で最新アルバムは「ワンセク」で止まっていたので、セクセカやらキンクイを聴いて、なんというか、「ときめき」が止まらなかった。


いつの間にか声変わりを終えたしょりそうと、過渡期にあるハイトーンボイスのマリウス。そして安定感が増したあるふまけんのフェイクと高音に10代の成長の速さと恐ろしさを感じた。

私がセクセカの中で鬼リピした曲は「shout」だった。秋に再就職した後も通勤中退勤中に何度も聴いて何度も歌った。いかにもジャニーズが歌いそうな明るいポップスなのだけど、私は本当にこの曲が好きで好きでたまらなかった。前向きな歌詞に元気づけられるのはもちろんなのだけれど、頭の「shout yeah〜!」がいい意味で混ざりきってなくていい意味で青さがあって聴くたびにデビュー当時の懸命に前を向く彼らを思い浮かべることができるから。それなのに「必ずこの手で〜」のサビのユニゾンの綺麗なこと。松島聡くんのボーイソプラノリードボーカルとなったデビューシングルやセカンドシングルと違ってふまけんの声に下3人が少しずつ寄っていってる、青年の声に変わっていってるような感じがしてウルっときた。「大きくなったんだね」と親戚のおばさんのような気持ちになった。

そしてそして私が発売当時ひスルーしてたキンクイ。キングアンドクイーンアンドジョーカー。

え??なぜ?????

なぜ?????????

私はなぜこんな神曲をスルーした????

?マークが頭の中を埋め尽くした。

これじゃん!!!私がSexyZoneにいつか歌って欲しい!!リリースして欲しい!!言うてた曲じゃん!!!!キラキラで王子様がオラオラ系のジョーカーと姫を取り合う……(姫はオタクの設定かと思いきや圧倒的顔面偏差値の佐藤勝利さんが女王として君臨なさっててオタクは蚊帳の外でしたが。でもそれがいいんだよねぇ。遠くから眺めてたいの、アイドルさんのことは)なんでこんな神設定、レディダイの進化版(成長後)シングルをスルーしたのか、後悔してもしきれなかったがそれよりもなんでネクストシングルから聡マリがいないんだと時差一揆を起こしそうになった。そういやふまけんしょりがバドボで「今回は大人な曲なんです上3人で」なんて言ってた(そう言うしかなかった)けど、そういうことなんやろか、とレンタルしたネバギバと君米を聴いた。

いや普通にいい曲やん。色気ダダ漏れやん。(5人でも全然リリースできそうですが、と突っ込んだけどな)


そうこうして過去のシングルアルバムメンバー出演作品(49やら銀の匙やら)をチェックしているうちに、なにやらTLが「5人に戻るんでは!?」という話題で持ちきりになった。そうして訪れた運命の日。

2015923日(水・祝)

祝日だったのでちゃんとリアタイした。

出てきたのは赤い衣装に身を包んだSexyZone5人」の姿だった。

センターでニコニコとしている勝利くんが「今日はデビュー曲を「5人」で!」と言って手のひらを目一杯に広げて見せたのが忘れられない。後ろにいた聡くんは少し背伸びをして、いつの間にか風磨くんと同じくらいかそれ以上に大きくなっていたマリウスは可愛らしく顔を傾けて、同じように5を作ってみせた。私は出戻ったばかりのオタクだったので「こんなトントン拍子に嬉しいことが起きていいのか?」と夢見がちな気持ちだったけれど、TLの、3:2体制時もずっと諦めずに応援し続けていたオタクはみんな泣いていた。(顔は見てないけどわかる)後から聞いた話だけれど、Mステの赤衣装はもともとふまけんしょりの分しかなくて、聡マリの衣装は嵐兄さんのどなたかのメンバーのお下がりで近いものを選んでくださったということを知った。いかにこの5人のMステが急遽決まったのかということが伺える。きっとこれはこれからいいことが待っている。みんなそう思った。