茶の間オタクが8年かけてセクラバになるまでの話 〜2012年(ふまけん)編〜


2012年、元旦。SexyZoneを認識して2日目。よい目覚めだったように思う。


薔薇を持った美しすぎる少年たちを見てからの自分の行動は早かった。冬休み、帰省中であった私は自宅のでっかいパソコンでSexyZoneについて調べまくった。


5人組としての全体図を見ての感想:

なんかほっこり(おおざっぱ)


カツンが男子校(工業系)だとするならば、せくしーぞーんさんは私立の中高一貫校だなと思った。(しかも金持ちばっかり通うとこ)

笑顔が素敵でみんなが王子様みたいなキラキラアイドル。「この子たちは私のことを幸せにしてくれる」と直感的に思ったし、きっと認知度もまだまだ低いこの子たちを売れさせてあげたいと、この子たちを見つけた自分が彼らにとって誇れるようなファンになりたいと、そう思った。(なんだか傲慢にも思えるが本当に思ったので残しておく)

これからこの子たちは次のシングルを出したりコンサートをしたり、もしかしたらドラマなんか出たりしてどんどん活躍して世に知られていくのだと思うとワクワクした。おこちゃまだと思う人たちもいるだろうけど、この年代の男の子の成長なんて一瞬だし、むしろこの少年から青年へと育っていく過程を見守っていけるなんてめちゃめちゃ幸せじゃんと大きな声で言いたくなった。


今振り返って思うこと。私がセクシーにハマったも要因はズバリ家族感。

まとめサイト(今はもうない)で「セクゾンファミリー」まとめがあったけれど、彼らの当時の学年差体格差によって生まれる家族感にやられてしまったのだと思う。

中島くんと菊池くんはびーあいしゃどうというグループ(これはなんか聞いたことがあった)に所属していた過去があり、Jr.歴も2年半ほどある。下3人は入所して1年未満〜1年の子たち。必然的に上ふたりが下三人のお兄ちゃんになってフォローしたり構ってあげたり、下三人が甘えたり。でも真ん中の佐藤勝利くんはちょっと恥ずかしそうにしてたりしてて。同世代の男の子だけの空間とはまた違った、互いを思いやり尊敬し合うチーム感に惹かれたのだと思う。


とにかく彼らのことが知りたい。そう思い、某動画サイトで検索したけれど、デビューして1ヶ月そこそこの彼らの映像はワイドショーやデビュー曲披露の歌番組が中心でSexyZoneとしての露出はあまりなかった。


qrゾーンもまだ始まっていなかったためレギュラーのラジオも歌番組もなくて「情報が足りない」となっていたところで見つけたのが「ジャニーズJr.ランド」という番組だった。デビューする前からJr.として出演していた彼らはJr.と共に出演し、いろんなことにチャレンジしたりパフォーマンスをしたりしていた。


そこで活躍していたのが中島健人くんと菊池風磨くんであった。

ふたりは年長組として中島チーム菊池チームみたいな感じでリーダーを任されていた。ふたりとも、声変わりもしていない可愛いJr.やしょり聡マリをまとめる力があって「高校生とは思えない」と驚いた。優しく包み込むような声かけと当時から光っていたカリスマ力で年下メンバーを引っ張る中島くん。圧倒的お兄ちゃん力でスベろうがボケようがチームを盛り上げてくれる菊池くん。

このふたりは所謂シンメというやつか??と思い興味を持った。(沼フラグ)


バースデーケーキを作ったり、特技を披露したりわちゃわちゃしてる可愛い男の子たちを見て癒されていたら、関連動画にライブパフォーマンス的なものが上がってきたの気づいた。

それが中島健人くん菊池風磨くん、通称「ふまけん」の「情熱」だった。「へぇ〜少クラみたいなことやってんだねぇ〜」と軽い気持ちでクリックした。

それがシンメ沼にハマった瞬間であった。


ふまけんの1分あるかないかのそのパフォーマンスで私は度肝を抜かれた。今でも覚えているその感覚を項目に分けて記しておきたい。


①歌

歌声のパフォーマンスは初見だった為、どっちがどっちの声かわからなかった。だけどフルでハモっているのは確かで、私はどちらの声も好きだった。

主旋律(健人くん)はまっすぐ癖のない芯のある、主人公みたいな声だと思った。上ハモ(風磨くん)は主旋律の声に乗せるために生まれてきたかのようにナチュラルで心地よくて、そして何より仁くんの声に似ていた。(沼ポイント)生歌ではなかったかもしれないけど、それにしたって声が不安定な10代の男の子がここまで歌えるなんて、と鳥肌がたった。



②ビジュアル

まず見た目の中で印象に残ったのは、意外にも顔ではなく、衣装と髪の色だった。


健人くん黒髪。襟足長め。片耳出し。ロングコートのような衣装。中は黒Tシャツ。

風磨くん黒髪。J特有のスカートみたいな形の白いお衣装。中は黒Tシャツ。


ふたりとも尖って当然と思われる10代後半のジャニーズなのに、髪型はすごくシンプルだった。(校則が厳しいんだろうか?とも思ったけれど、いま思えばそれだけじゃないような気もする。)メイクもそこまでガッツリしてる感じではない。更にはJr.たちもたくさん後ろで踊ってた。

それなのに、2人は華があった。何故だ?と繰り返し動画を見ていくうちにあることに気づいた。


2人ともスタイルが尋常じゃなくいい。


スラリと細長いのに、肩幅はあって貧弱に見えない。けれど、すごく筋肉質という感じでもなく、綺麗に鍛えられている感じがした。少年から青年へと変わっていく過渡期をみているような、そんな気持ちになった。


最後に顔面を見て納得した。2人とも綺麗な顔をしているけれども、顔の造り以前に目が「プロ」だった。収録で観客はいないはずなのに、カメラの向こうにいる視聴者を射抜くような強く熱い目線が少し怖くも思えた。狙った獲物は離さない、絶対に好きにさせてやる、と言わんばかりの視線にノックダウンされた。