茶の間オタクが8年かけてセクラバになるまでの話〜2012年編〜



2012年編〜


9年前のことなので時系列とか細かいことは覚えていないのだけど、Twitterのアカウント(前のやつ)は20122月〜になっていたのでその辺りから情報収集を始めたのだと思う。


2012年の1月〜3

szは初単独コンサートを開催していた。私は単独FCがないのとまだ本気で好きかどうか分からないのもあって参戦しなかった。

Twitterでひたすらレポを眺めた。曖昧な記憶だけれど流れてきたのは大きく以下の点


・史上最年少デビューの初単独公演とは思えない完成度。

・イフワナがやばい下3人は歌詞の意味わかってんのか?(?)

コドモ警察のミニコントがアホほど可愛い

・ふまけんのGAME(遺言)

Jr.がいっぱいいる


なんかすごいのは伝わってきたが、これだけでは何がどうなってるのか分からないし、とりあえずDVD発売を待って様子見しようと決めた。イフワナって何。


そして年度変わり前のこの時期、4月からのお仕事情報が舞い込んできた。

彼らは、推されていた。


・健人くん→TBS21枠ドラマ家族のうた出演

・風磨くんフジ土23未来日記出演

・マリちゃん→TBSコドモ警察出演(主題歌はszのハイピー)

5リアルスコープ(土曜20時?)レギュラー

5QR zone文化放送で週1回)


まだまだ知名度もグループとしての実績もない彼らがここまでメディアに出られるのは、事務所の推しと幼いながらもひたむきに仕事に取り組む姿勢があるからなのだろうと勝手に推測した。

メンバーの5分の4がほぼ同時期にドラマ出演し(勝利くんは1月期〜のハングリー!に出演していた)、ゴールデンのレギュラー番組が決まり、冠ラジオも与えられた。思えばこの時期が1番推されていたのかもしれない。

まだまだ義務教育中のメンバーもいる中でどのようにこのスケジュールをこなしていくのだろうと疑問に思わなくもなかったけれど、茶の間だったのもあり、推してる子たちがたくさん見れるのは単純に嬉しかった。


そして最年長の中島健人くんが明治学院大学に合格したことが発表され、彼は明るい茶髪に染めた。


4月になり、学生の彼らは進級した。健人くんは大学1年生、風磨くんは受験生、勝利くんは堀越に入学し、聡ちゃんは静岡から新幹線の自由席に乗って東京に通い時にはお弁当をトイレの中で食べ、マリウスは中学生になった。


3月にサークル活動の資料集めのため、初めて1人で東京に行った。お金がないので交通手段はもちろん高速バスである。

渋谷のスクランブル交差点にSexyZoneの看板があった。(たぶんレディダイ)原宿に行くとszのトラックが走っていて、ああ遠い存在なんだなと改めて思った。


桜が舞い始めたころ、私も大学2年生になり、セカンドスィーディースィングル(中島ァの発音by菊池)のLADYダイヤモンドが発売された。

HEY!HEY!HEY!かなんかで初めて聴いた時、物凄く複雑な気持ちになったのを覚えている。

(初めに言っておくと、今現在の私はこの曲が大大大好きだし、あの頃にレディダイを発表してくれて心底良かったと思ってるし、なんなら遊園地コンポプステでフルパフォーマンスしてくれてもよかったと思っている。)


クールなデビューシングルからの振り切った可愛らしさ溢れるセカンドシングル、の落差にただただ衝撃を受けた。

まず、衣装。マイケルジャクソンをイメージしたと言うがマイケルはこんな真っピンクの衣装を着ていたのだろうか?聡マリちゃんはまだまだ可愛らしさが全面に出ていてフィットしているように思えるけれど、ふまけんは17.18歳。もう少しクールとの融合を図ることはできなかったのだろうか、と本気で思った。

曲は可愛くて好きだけどキーが高すぎる。上3人は喉を潰さないだろうか。


元々体育館裏で鉄パイプ持って戦ってた人たち(語弊)のオタクだったのでそことのギャップがありすぎたというのもあるかも知れない。

メンバー全員が学生の今しか歌えない曲だというのも分かっていた。キャッチーな曲の方が一般の人たちに認知されやすいということも。ただ、デビュー曲が好きすぎて当時はなかなかレディダイを受け入れられなかったというのが本音である。


ただ、不思議とメンバーのことは愛おしく思えた。小さな体を一生懸命動かして「touch me!」と歌う聡マリは可愛すぎて宝石箱に閉じ込めたくなったし、センターの勝利くんの眼はダイヤモンドよりもキラキラしていたし、細い眉をチラつかせながら照れ臭そうに歌う風磨くんは儚く映ったし、前歯を全開にしてスマイルを振りまくけんとっとは私の王子様になった。(健人担フラグ)


同じ頃、忍たま乱太郎のエンディング、勇気100%SexyZoneに変わった。

NYCと違うのはキーの高さ。松島くんのハイトーンが活かされまくるキーで大興奮した。「がっかりして、めそめそして、どうしたんだい〜」はふまけん兄ちゃんに背中押される感じでドキドキするし、サビの「そうさ、100%勇気」から急に聡くんメインになるところが本当に好きで、自分より小さな聡くんが力の限り声を出してるんだと思うと本当に愛おしかった。勇気100%カップリングだけど、下手したらレディダイより聴いてるかもしれない。


メンバーのドラマも欠かさず手チェックした。今や主演が当たり前になったふまけんしょりも、最初はワンシーンあたり十数秒しか台詞がなくて、顔が映っただけで大歓喜であった。


勝利くん ハングリー!

言わずと知れたデビュー作「野菜ドロボーがいるよ!」である(語弊)。当時大ブレイク中だった向井理さん主演のドラマ(火曜10時?)で、勝利くんは瀧本美織ちゃんの弟役を演じていた。中学生の彼が中学生を演じていたわけだけども、いやいやこんな可愛い中学生いるのか?と思った。しかし25歳になろうとしている今も、14歳を演じているのだから彼に年齢という概念など存在しないのかもしれない。


風磨くん 未来日記

岡田将生くん主演の土曜23時枠?だった気がする。風磨くんは高校3年生だったけれど、主人公の後輩役の大学生を演じていた。出番は勝利くんや健人くんよりも多かったけれど、それでもお餅のようなかわいいおうじくんが登場するたびに静かに歓喜していた。ガラケーを持っていたのが印象的。とにかく可愛かった。あと細かった。腕とか飯塚将希の半分くらいだと思う。


健人くん 家族のうた

オダギリジョーさん主演の日曜劇場枠。健人くんはカフェ?でアルバイトをしながらバンドのボーカル兼ギターも務める男の子を演じた。TLでも話題になったがマジで出演時間が短くて、今みたいにウインクしたりしてアピールするのにそれもあっさり切り取られちゃってなんかちょっと切なかった。でも画面に映る耳かけ幸生くんがいちいち可愛すぎたのでそのたびにどうでもいいやと思えた。ギター演奏する姿は恋である。



夏になった。

大学生になって2度目の夏。

サークル活動に勤しみつつ、そういえば発売されるよなとDVDAmazonで予約し、狭い部屋の中でパソコンにディスクを入れて視聴した。



感想は、まず圧倒的「美」である。

顔が美しいというよりも存在そのものが輝いて見えた。肌が若くて、下3人はスベスベしてるんだけど、にいちゃん2人は思春期特有の肌感でそういうのもなんかエモいなと思った。(キモイオタクでごめん)

国フォは全員黒髪で、メイクもそんなに濃くないのにすごくキラキラしてて、心の底から「ありがとー!!」「あいしてるよ!!!」って叫んでてもうめちゃくちゃ愛おしくなった。聡マリが小さな身体で一生懸命手を振って声も裏返りながらアイドルやってるのが本当に涙腺にきた。かと思えば、ふまけん兄ちゃんたちが、2人のコーナー(ひらひら、欲レ)で十代としてはギリギリのお色気ラインを攻めてきて声ならぬ声が出た。勝利くんはこの時から中間管理職でいろんな顔を見せてくれたし、間違いなく0番だった。

ビビったのはアリーナコンである。firstから半年も経っていないのに垢抜け具合と慣れ具合がすごいのだ。初めての横アリのはずなのに横アリにすでに馴染んでいた。そして大学生になったチャパティーがイケすぎてて当然のように恋に落ちた。(多分この辺で健人担になった。)


そして決意した。

来年こそはコンサートに行くと。(既にこの時サマリー2012をやっていたが、申し込み期限は切れていた)


秋になった。Qrzoneが始まって半年が経つ頃、とんでもない曲を耳にした。


名曲「Sexy Summerに雪が降る」である。


今思えば本当にとんでもないトンチキ神ソングなのだけど、当時はもう何も思わなかった。というのも、レディダイをリリースした時点で、暫く彼らはこういう路線でいくのだろうと思っていたから。TLの薔薇軍の中には「またこういう曲」「イフワナみたいな曲も聴きたいよ」という声もあったが、私は彼らが見れるのならばなんでもいいと思い始めていた。(茶の間なので)あとメンバー自身(ふまけんのどっちか?)も「夏に雪が降るんですけど発売は秋なんですよww」と吹っ切れたように話していたので普通に私も笑っていた。

そんな私に取って何より衝撃だったのは、歌詞より演出より、キーであった。お分かりの通り、デビュー曲とレディダイは2015年頃〜キーを下げて歌われるようになったが、セクサマ以降の曲のキーは今でも原曲のまんまなのだ。

つまり、セクサマから聡くんのハイトーンがメインではなくなったのだ。(※個人の解釈です)

サビのHELLO HELLO〜がもう青年の声になりつつあった。ふまけんの声は好きだし、いつかはこの時が来ると分かっていたけれど何とも言えない切なさを感じたように思う。(聡ちゃんが先日のラジオで、2012FNSの裏側で声が出なくなってその後カラオケで泣いたというエピを語っていて、私も9年の時差で泣いた)

トンチキアイドルソングをキラキラの笑顔でパフォーマンスする4人に対し、思春期真っ只中の風磨くんは細い眉をチラ見せしながら時折ムスッとした顔をしていたけど、不思議と嫌な気持ちにはならなかった。いつか本人が今のことを笑って話してくれる時が来るんだろうなと思っていたから。(ビンゴ)

ただ、受験シーズンに「滑り落ちて笑い合おうよ〜♪」と歌わされたのはちょっと可哀想だと思った。(笑えねえ)


ファーストシングル「One SexyZone」が発売された。これも含め、2012リリースの曲については思い入れが強すぎるので後に違う記事にまとめようと思う。

セクシーは初期から夏ドレンジアまで名曲揃いなのだ。


こんな風に長々と書いているけれど、私の実生活の中心はサークル活動であり、大学の授業やらバイトに忙しく駆け回っていた。車の免許を取って慣れない道を運転したり、ガラケーとおさらばしてiPhone5を購入したりもした。所謂、茶の間(ライト)オタクであったが、なぜか今でもワンセク収録曲を聴くと、大学生活を思い出す。

購入した曲を真新しいiPhone5iTunesに入れて、中古の車で何度も何度も聴いた。バイトで叱られた日、サークルでうまくいかなかった日、みんな彼氏や友達と過ごしているのにいろんな手違いで一人ぼっちなってしまったイブの夜。

私が運転する車の中では常に、SexyZoneの歌が流れていた。ミルキーウェイを聴くと何故か涙が溢れるし、完全マイウェイを聞くと活力が湧いてくる。コンサートに行ったこともないのに、まるでいつもそばにいてくれるような彼らの存在が、知らず知らずのうちに私の支えとなった。


そしてszの存在を認識してから丁度一年が経った2012年大晦日。フジテレビをつけると、中島健人さんが東京ドームのど真ん中でソロコンをしていた(※ひとりでセクサマを歌っていた)