茶の間オタクが8年かけてセクラバになるまでの話〜2011年編〜


初めに。

私は2010年までハイフンだった。

高校生だったのでお金もないし、親も厳しかったからコンサートも行ったことがなかったけど。大学生になったらFCに入って会いに行くぞ、と決意し、受験勉強をし始めた矢先に自担は脱退した。



〜2011年編〜


2011年の春、私は大学生になった。いろいろ書くと身バレしそうなので細かいことは省くけれども、高校までカツンにどっぷりだった私は見事に大学デビューを飾り、プラベ最優先のJDとなった。元担(仁くん)の最後の記憶はジェイソンデルーロとフューチャリングしたtest drivetipsy loveも好きだったな。


日々プラベで頭がいっぱいで、Jオタは10代のうちに卒業するもんなんだなと軽く考えていた。

大学1年の夏、初めて東京に行った。渋谷のスクランブル交差点にKis-My-Ft2デビューの看板を見た。カツンのバックにずっと付いててくれたグループがデビューするんだ、と嬉しかった。次にデビューするのはきっとABC-Zだろうと思っていた。


初めて茶髪にして浮かれていた2011年秋、ヤフーニュースで「ジャニーズ史上最年少グループデビュー」という記事を見つけた。「ふーん、ちびっこには興味ないなー」と思いながらも暇つぶしで記事を見た。当時はネット上にJの写真を掲載することはNGだったのでそのグループがどんな子たちなのか認識することはなかった。だからあんまりその時の記憶はないのだけど、唯一印象に残ったのはグループ名だった。


SexyZone…?やばくない?ポルノなんちゃらに引っかからないの???」


ドン引きしてウインドウを閉じた。本当に興味がなかった。あの時、ギャラクシーゾーンとかだったら画像検索してたのかな〜?と思うけれど、多分顔見ただけでは「将来どうなるかわからんしな」でスルーしてたと思う。


授業にサークルにバイトに(少しだけ恋愛も)大学生活で日常が満たされるようになり、Jのことも元担のことも頭から抜けかけ、そしてそのまま2011年を終えようとした年の暮れ。


忘れもしない、あれは20111231日のことだった。親には「なんで帰省して大晦日に家の手伝いもせずに友達とカラオケなんか行くんだ」と嫌な顔をされたが、私はあの時カラオケに誘ってくれた友達に感謝している。いや、正しくは店内の有線をベストなタイミングで流してくれていた地元のカラオケ店に感謝している。

友達との二人カラオケ。タイミングを見てトイレに行き、さっさと戻ろうとした私の耳に、強烈なフレーズが飛び込んできた。


「地球はいつでも回ってる 195カ国の夢を乗せながら」


地学と地理の基本のようなことをただ述べているだけの歌詞なのに、頭から離れなかった。そしてなにより心に響いたのがその「アーティスト」の歌声だった。

透き通った、けれど芯の強いボーイソプラノのユニゾンに心を奪われた。そして更に衝撃を受けたのが続いて流れてくる2番のBメロだった。


「大人の決めたやり方それが正解なの」


この声の主こそが私をszに導いた張本人である。

入所1年に満たない「松島聡」くんだ。


女の子にしてはハスキーだし、ボーイズグループであることは確かだけど、まさかJだとは思わなかった。こんな若い声のグループがいるなんて思ってなかったから。(9月にネットでSexyZoneの記事を見たことは忘れている)


誰が歌っているのかも分からない、タイトルも分からない。ボーイソプラノに聴こえたけど、やっぱり女の子だったかもしれない。分からないことだらけだったけれど、あのあとカラオケの部屋に戻って、十八番の西野カナの恋愛ソングを歌っても友達が好きなマイナーバンドの歌を聴いても、あの強烈な8小節が耳から離れなかった。

当時はガラケーだったので、通信料金が勿体無くてその場で検索するなんて発想はなかった為、帰宅後すぐに検索した。Yahooで。あの8小節の歌詞で。アーティスト名も曲名も知らなかったから。

出てきたのは「SexyZone」というどこかで聞いたことがあるようなないようなぶっ飛んだ名前とカツンとは真反対の世界に住んでいるようなキラキラした5人の子どもたちだった。




その時に見た画像は帝国劇場でのデビュー会見の集合写真だったと思う。(ウテナ衣装に薔薇持ってるやつ。)

どの時期にハマったオタクもそうだと思うけども、第一印象というのは強烈で忘れることはない。簡単に(?)書き留めておきたい。


先に言っておくが、私は(曲)のユニゾンと声変わり前の松島聡くんの声に惹かれたことがきっかけで好きになったので、ビジュアルが好きになったのは後々のことである。なので、ビジュアルに関しては少々辛口だが、今はどの時期の彼らのことも美の結晶だと思ってるので薄目で読んで欲しい。



佐藤勝利くん15歳。センター。

いやほんまに見たことないんですけど?こんな子いた?となった。

整ってるとは思ったけど、今ひとつ垢抜けないし、正直イケメンだとは思わなかった。(今から10年前の自分を殴りに行ってきます)でも絶対に5年後にすごい美形になると思った。声がハスキーで中島美嘉か!と思った(?)この子の声デビュー曲の中に入ってる!?と思った(本当に失礼)


中島健人くん17歳最年長。

あ、この子だけ知ってる、と思った。でも名前と顔だけ。yjオタクの間で、「次はこの子売れるよー」って話題になってたから。可愛い顔だと思ったけど山田くんとキャラ被りしそうな見た目だからいまいちピンと来なかったのを覚えている。早生まれなので一つ下か。高校生なのに最年長なんてすごいな、と思った。王子様キャラという説明があり、カツンにはいなかったタイプだなぁと思った。年齢的に声変わりはしてそうだし、デビュー曲のボーイソプラノはこの子じゃないな、と思った。でもこういうタイプにハマれば女ネタとか週刊誌のガセネタに振り回されなくて良くなりそうだなぁとも思った。(こら)

菊池風磨くん16歳。

初めて見た。藪くんと玉森くんを足して2で割った感じがすると思った。顔はタイプではないけど、何やら歌が上手いとの説明があり、元担が歌担当だったという認識持ちの自分は少し気になる存在となる。メンカラが紫ってことはこの子がセクシー担当なんか?とも思った(正解)でもやんちゃそうだし成人してから週刊誌に撮られたりしそうだなと危惧(杞憂に終わる)

松島聡くん14歳。

あ、この子じゃん。と思った。ボーイソプラノの正体が。顔見てわかった。なぜか。

正直見た目はJという感じはしなかったけど、でもこの子は絶対化ける、無根拠にそう思った。やんちゃな少年って感じだけど、地声はセクシーなお姉さんって感じがしたし歌声は儚さと疾走感を感じさせる高音で、10年後のこの子の超高音のフェイクが聴きたいと思った。(期待がすごい)

マリウス葉くん11歳。

じゅ、じゅういっさい!?!?

え?!11歳って労働していいの!?!?ドイツと日本のハーフだからアリなんか!?

あ、でも芦田愛菜ちゃんとか鈴木福くんとかは労働してるしokなんかと軽く混乱して、もう一度顔面を見たら可愛すぎて度肝抜かれた。いや、天使やん。でもな、大きくなったらゴツゴツ系になるかもしれんやん、大丈夫???と無駄な心配をした。(本当に無駄な心配だった)日本語が拙いそうだけど、どうやってフリとか立ち位置とか歌とか覚えるの?打ち合わせ参加できるの?ママが着いてくんの?え?ママはタカラジェンヌなん?え??設定盛りすぎじゃんとなった。ただ、一つ分かったのはこの子は将来的に一番背が高くなるだろうということだった(大正解)


その夜、出るかな〜?と思ってカウコンを見たら誰も出てなくて(VTR出演で)ビビった。そうか、18歳未満なんだと。


これが私とセクシーの出会いである。