茶の間オタクが8年かけてセクラバになるまでの話 〜2014年&2015年前半(オタ活休止&出戻り)編〜
茶の間オタクが8年かけてセクラバになるまでの話
〜2014年&2015年前半(オタ活休止&出戻り)編〜
2014年
私はリアルが充実していた。
ので、ほぼほぼszの記憶がない。
健人くんの黒服物語とか風磨くんのGTOとかは一般視聴者として見ていたけど、グループの活動はマジで見ていない。
チラッとチェックしたJチケは廃止されていて、コンサートもFC会員しか行けなくなっていて、szに足が向くことはなくなった。何かの歌番組に出てるのをたまたま見て「王子様みたいな曲(King &Queen&joker)歌ってんな〜」と思った記憶はあるけど、そこにも特にひっかかることはなかった。なんで。あんなキラキラかっこいいのに。
私は隠れジャニオタなのだけど、1人だけ「SexyZone好きなんだよね〜」と溢している友人がいた。あれは夏頃だったか、その子に「あんたの好きなセクシーなんちゃら、3人になってるよ」と言われ、「は!?誰か脱退したの!?」と聞き返した記憶がある。そういや最近見た新曲プロモのCMは上3人メインだなと思ったけど、あれはメインどころが3人しかいなかったのか…と切ない気持ちになった。
しかし大学4年になっていた私は進路や卒論、残された人生の夏休みをどう過ごすかということで頭がいっぱいで、szのことを考える隙などなくなっていた。
2015年
春になり、滑り込みで職を決めた私は大学を卒業し、地元に帰った。
職についてからの私は目の前のことに精一杯で、働くということや責任を持つことがどれだけ苦しくて自身を締め付けるものなのかということを知った。音楽やアイドルに癒される暇などなく、24時間ずっと仕事のことを考え悩み、もがいていた。
7月になり、仕事が区切りを迎えた。(契約終了)いざ落ち着いて自分の時間を過ごすことができる、となったとき、自分は何をしていいか分からなくなっていた。ずっと仕事のことばかり考えていた私には、急に時間を与えられたところで自分を充実させる趣味などなかったのだ。
暇つぶしにでもなるかなぁ、と某赤アイコンの動画アプリを起動させた。そしてその頃よく聴いていたback numberやボカロなどの動画をひとしきり見て飽きてきた頃、そういえばあのグループどうしてるかなとSexyZoneの名前を入力し、検索した。
あまり大きな声で言えることではないのだけど、私はそこで二度目の沼落ちをした。
いや、2.3ヶ月かけてゆっくりゆっくりと沼に沈んでいったと言う方が正しいかもしれない。
私が見たのは「マワレミラクル」を歌うSexyZoneの姿だった。
頭から離れない、「うぉっおおっおおおおおおーおおー」の、イントロ(もっと他の表現ないんか)、聴くだけでハッピーになれるメルヘンチックなメロディーに夢中になった。なんどもなんども聴いた。そして何度か再生してるうちに違和感が確信へと変わった。
「聡マリがいない」
え?なんで?
いや、まてよ。そういえば去年3人で黒服の主題歌歌ってたな…?
え!?あの設定(?)、まだ続いてた!?
そうしてSexyZoneの現状を調べること数分、私は所謂「セク鬱期」と呼ばれる状況に至った経緯と今がその真っ只中であることを知った。
約1年半ぶりにTwitterを覗くとフォロワーは半減し、今や3人のセクゾが当たり前の状況にあることを知った。しかし私がオタ活を休止している間にセクチャンという神番組が放送(配信?)されていたことも知った。何でリリースは3人なのに番組は5人??気まずい雰囲気にならなかったのかな?などと思った。
2015年夏はチャチャチャチャンピオン(以下:三茶)というまたまたぶっ飛んだタイトルの曲をリリースしたらしくTLはその話題とそれからソロコンのレポなどで溢れていた。三茶のMVも例に漏れず3人で勝利くんは2年前よりも痩せていたように思う。健人くんは変わらず、風磨くんはちょっと肉付きが良くなったかなぁという印象を受けた。セクガル(当時はセクラバというよりセクガル)は3人であることを受け入れてるわけではないが「でもバックのいちばん近いところに聡マリがいるし、5人になる日も近いかも!」「3人とは衣装違うけど他のJr.とも違うよ!」と、ある種今の状況を前向きに捉えてる人が多かったように思う。(きっと3:2体制発表時は地獄絵図だったんだろうな…)
私はというとあまりネガティブな気持ちにはならなかった。なぜかというと、自分がオタクしていなかった1年半のセクゾの活動を遡ることに必死で、(あまり大きい声では言えないが)セクチャンの動画を見漁るのが楽しかったからだ。社会人になり、ある程度お金の融通が効くようになった私は「まあどっぷりハマるとは限らないし」と自分が休んでいた期間のシングルアルバムをとりあえず全て「レンタル」した。
私にとっての最新シングルは「Duバィ」で最新アルバムは「ワンセク」で止まっていたので、セクセカやらキンクイを聴いて、なんというか、「ときめき」が止まらなかった。
いつの間にか声変わりを終えたしょりそうと、過渡期にあるハイトーンボイスのマリウス。そして安定感が増したあるふまけんのフェイクと高音に10代の成長の速さと恐ろしさを感じた。
私がセクセカの中で鬼リピした曲は「shout」だった。秋に再就職した後も通勤中退勤中に何度も聴いて何度も歌った。いかにもジャニーズが歌いそうな明るいポップスなのだけど、私は本当にこの曲が好きで好きでたまらなかった。前向きな歌詞に元気づけられるのはもちろんなのだけれど、頭の「shout yeah〜!」がいい意味で混ざりきってなくていい意味で青さがあって聴くたびにデビュー当時の懸命に前を向く彼らを思い浮かべることができるから。それなのに「必ずこの手で〜」のサビのユニゾンの綺麗なこと。松島聡くんのボーイソプラノがリードボーカルとなったデビューシングルやセカンドシングルと違ってふまけんの声に下3人が少しずつ寄っていってる、青年の声に変わっていってるような感じがしてウルっときた。「大きくなったんだね」と親戚のおばさんのような気持ちになった。
そしてそして私が発売当時ひスルーしてたキンクイ。キングアンドクイーンアンドジョーカー。
え??なぜ?????
なぜ?????????
私はなぜこんな神曲をスルーした????
?マークが頭の中を埋め尽くした。
これじゃん!!!私がSexyZoneにいつか歌って欲しい!!リリースして欲しい!!言うてた曲じゃん!!!!キラキラで王子様がオラオラ系のジョーカーと姫を取り合う……(姫はオタクの設定かと思いきや圧倒的顔面偏差値の佐藤勝利さんが女王として君臨なさっててオタクは蚊帳の外でしたが。でもそれがいいんだよねぇ。遠くから眺めてたいの、アイドルさんのことは)なんでこんな神設定、レディダイの進化版(成長後)シングルをスルーしたのか、後悔してもしきれなかったがそれよりもなんでネクストシングルから聡マリがいないんだと時差一揆を起こしそうになった。そういやふまけんしょりがバドボで「今回は大人な曲なんです上3人で」なんて言ってた(そう言うしかなかった)けど、そういうことなんやろか、とレンタルしたネバギバと君米を聴いた。
いや普通にいい曲やん。色気ダダ漏れやん。(5人でも全然リリースできそうですが、と突っ込んだけどな)
そうこうして過去のシングルアルバムメンバー出演作品(49やら銀の匙やら)をチェックしているうちに、なにやらTLが「5人に戻るんでは!?」という話題で持ちきりになった。そうして訪れた運命の日。
2015年9月23日(水・祝)
祝日だったのでちゃんとリアタイした。
出てきたのは赤い衣装に身を包んだSexyZone「5人」の姿だった。
センターでニコニコとしている勝利くんが「今日はデビュー曲を「5人」で!」と言って手のひらを目一杯に広げて見せたのが忘れられない。後ろにいた聡くんは少し背伸びをして、いつの間にか風磨くんと同じくらいかそれ以上に大きくなっていたマリウスは可愛らしく顔を傾けて、同じように5を作ってみせた。私は出戻ったばかりのオタクだったので「こんなトントン拍子に嬉しいことが起きていいのか…?」と夢見がちな気持ちだったけれど、TLの、3:2体制時もずっと諦めずに応援し続けていたオタクはみんな泣いていた。(顔は見てないけどわかる)後から聞いた話だけれど、Mステの赤衣装はもともとふまけんしょりの分しかなくて、聡マリの衣装は嵐兄さんのどなたかのメンバーのお下がりで近いものを選んでくださったということを知った。いかにこの5人のMステが急遽決まったのかということが伺える。きっとこれはこれからいいことが待っている。みんなそう思った。
茶の間オタクが8年かけてセクラバになるまでの話 〜2013年(初参戦&オタ活休止)編〜
茶の間オタクが8年かけてセクラバになるまでの話
〜2013年(初参戦&オタ活休止)編〜
2013年。
年明けに2012サマリーのDVDが発売された。Amazonで購入し、自室で開封すると、中島健人くんのフォトカードが入っていた。一枚しか入っていなくてガチャなんだろうなと思ったけどまさか一番推してるメンバーがくるなんて…と運命を感じた。
y&j畑で育った私はサマリーと聞くと何故か殴り合い斬り合いのシーンを思い浮かべてしまう(語弊)10代のギラついた少年たちが刹那的な輝きを放つ舞台…をイメージしていた。
鑑賞後の私……
「え?????全然違うやん??????薔薇まみれの楽園?????天使しかおらんかったけど?????薔薇ベッドに薔薇ブランコに薔薇籠考えたスタッフ誰????え???マリマリが考えたの??????」
簡単にまとめるとこんな感じであった。(偏差値2)
ファーストコンのときから薄々感じてたけど、この人たちは本当にビジュアルがいいのだと、御伽噺の世界観が馴染んでしまうのだと思った。
一度でいい。彼らに会ってみたいと思った。ファンクラブに入るとお金がかかるし、実家に住んでいないとは言え、大学の友達にオタバレするのも怖かった私はFCに入らずに公式的にコンサートに行ける方法を探した。
検索に引っ掛かるのは非公式のチケット売買サイトが多く、流石にこれは…と頭を悩ませていたところ「Jチケ」という制度があるのをTwitterで知った。(今はありません)Twitterはもはやジャニオタにとってはなくてはならない情報源になっていた。
「まあ当たるわけないだろうけど、一応申し込むか」
そんなノリで登録&申し込みを済ませた。
そして二十歳の春がきた。
学業が忙しくなり、サークルも自分たちの代になってTwitterを覗く時間も減った。そんな中で「real sexy」というこれまたツッコミどころ満載のシングルが発表された。カップリングはBAD BOYS。健人くんが初主演するドラマの主題歌だった。しかし流石のゆるオタの私でも引っかかってしまう点があった。歌っているのは中島・菊池・佐藤の3人。と言うのだ。
「え?なぜ?年齢制限でレコーディングの時間合わんかったんか?(アホ思考)」
と混乱したが、本人たちが何かの歌番組で「カップリングは上3人で大人っぽく」なんて笑っていたので、まあ今回だけかな?と思うことにした。
そんなある日、サークルのメーリング(懐)でいっぱいの受信ボックスに一通の見慣れないアドレスが表示されていた。細かいことは覚えていないが、「SexyZoneジャパンツアー第一希望横浜アリーナ公演当選です」といった内容のメールであったと思う。
まず初めに感じたのは喜びでも驚きでもなく、緊張だった。「チケットが届いた時バレたらどうしよう」「コンサートに行ったのがバレたらどうしよう」しかし気がつけばじゃらんで川崎のビジネスホテルを予約していたし、ローソンで高速バスのチケットを買っていた。心は動揺していたけれど、頭は意外と冷静に動いていたのだ。
そんな訳で私は初めてコンサートというものに行くことになった。FCにも入らず、友達にも家族にも言わず、たったひとりで。
高速バスに乗ると何故かHey!Say!JUMPのうちわを持った女の子が3つくらい前の席に座っていた。オタバレが怖い私はグッズもうちわももっていないし、買うつもりもなかった。バスに乗ってからも「行っても大丈夫だろうか」と不安に襲われて「じゃあ行かなきゃいいじゃん」ともう一人の自分が問うてくるけれど、その問いには答えるまでもなかった。おろしたてのワンピースを着て、2ヶ月前に買ったばかりのトートバッグを持って私は横浜を目指した。
昼過ぎに川崎のホテルにチェックインし、大荷物を置いて新横浜に向かった。電車を降りるとよくTwitterで見かける量産型のオタクの皆さんがホームに溢れかえっていて、心拍数が上がった。これが…ジャニオタなのか!!!と感動した。
横アリに着くと、所謂グッズ列なるものができていた。「私は買わない」と決めていたので迷うことなく入場ゲートへと向かった。握り締めすぎてしわくちゃ寸前のチケットを無事もぎ取って頂き、席に着いた。あまり席には期待していなかったが、スタンドの1番前だったので驚いた。続々と入場してくるセクガルの皆さん。殆どの人が友達と来ていて、年齢層は高校生〜大学生くらいが多かった。
照明が消え、コンサートが始まった。
地面が揺れるような黄色い歓声と爆音に心臓が跳ねた。それと同時に周囲の観客は各々の手荷物からペンライトやうちわを取り出した。大袈裟でもなんでもなく、何も持っていないのは見渡す限り私だけだった。そのとき初めて後悔した。
「この瞬間だけでも私は彼らのれっきとしたファンなのだから、気持ちを伝える何かを用意しておけばよかった」と。
それでも始まってしまったものは仕方がなく、迷惑にならない程度に拳を突き上げ、声援を送った。
もう8年以上前のことなので細かいことは覚えていないけれど、印象に残った点だけ記録しておく。
・勝利くんの顔がマジで小さい
私のいたスタンド席近くに来てくれたのは勝利くんだった。
後ろ姿しか見えなかったけれど、本当に同じ人間とは思えないほど顔(というか頭?)が小さかった。
・風磨くんが白い
肉眼でも白さでわかるほど真っ白だった。金髪だったからよりそう感じたのかもしれない。
・LOVE KENTYコールの一体感がやばい。
下手したら登場時の歓声を上回っているレベル。Jr.担(結成前のキンプリトラジャのファン)も多かったはずなのに、みんなこのコールに慣れていた。正直、参戦前はこの曲に対して若干引き気味だったけど、観客のコールでこの曲に落ちた。
・菊池風磨のツキノミチ
Twitterで軽く予習していたセトリの中にない曲だった。しかも元担Gの未音源化曲。大好きな曲。コンサート後、前日までと変えていきなりぶち込んできたとのことだった。大好きだった人の大好きな曲を後輩タレントに歌われるって結構複雑なはずなんだけど、風磨くんが歌うツキノミチは凄くナチュラルで、不思議とストンと胸に落ちた。し、なんならちょっと泣きそうになった。だってあの声とそっくりなんですもん。
横アリのスタンド席だったので肉眼で彼らを見つけることはなかなかできなかったが、「本当にいるんだ…」と感じた初参戦であった。
友達には「横浜観光してくる!ひとりで!」と言っていた。女子大生が1人観光???と怪しまれそうなところだが、私はもともと単独行動に抵抗がなく仲良くしてくれる子はみんなそれを理解してくれていたので「アンタやるね〜!」くらいにしか捉えていなかったと思う。そんなわけで友達に気持ち程度のお土産を購入し、私のゴールデンウィークは終わった。
夏になり、オタ活Twitterに激震が走った。「JMK中島健人ラブホリ王子様」なるものが始まるという情報が流れたのだ。初めは、オタクの妄想では?というデマ説があったのだが、鈴木おさむ氏の名前が出てからはみんな「ガチじゃん…」と静かにその時を待った。
茶の間オタクの私も茶の間らしくテレビの前でしっかりと視聴した。
中島健人さんは女の子といちゃついたらどうしようと不安に思っていた私の予想の遥か上を行っていた。登場人物(セリフがある人)は健人くんひとり。そして時折登場する手や指はスタッフのおじさんだというのだ。ドラマでもなく完全なバラエティ番組でもない。ただただ中島健人とのデート体験をするVRだった。
しかし私はこの番組を最後まで見ることができなかった。理由は寒いからとか引いたからとかではない。「いやいやこんなイケメンでこんな愛に溢れた神様おらんやろ」という諦めに似た感情で溢れ、断念に至ってしまったのだ。しかしかながらビジュアルはどこを切り取っても完璧。ファッションセンスもいい感じに庶民的で好感が持てた。「オレ-オマエ=過去、オレ+オマエ=現在、オレ×オマエ=未来」という名言も生まれた(迷言とは言わせない)デレデレ長谷部宗介の学生時代的なものの詰め合わせになっているので興味がある人はぜひDVD/Blu-rayの購入を検討してほしい。私的にはメロンを持っている健人くんがめちゃめちゃキュートでお気に入りである。
大学3年の夏。プライベートが充実していた。
簡単に言うと、人生最大(最初で最後)のモテ期に突入していた私はオタ活からだんだん遠ざかっていたのだ。
そんなとき、5thシングル「バィバィDuバィ〜See you again〜」が発表された。セクサマの時と同様、もう「変な曲だな」なんてことは微塵も思わなくなっていた。健人くんめちゃめちゃターバン似合う!!とは思っていたけども。
しかしこの曲に関しては発表されたところまでしか記憶にない。QRの音源を繰り返し中古車の中で聴いてクラップした記憶はあるが、購入はしていないのだ。
何故か。それはオタクを辞めたからだ。
私は「バィバィDuバィ〜See you again〜」のリリースとともにSexyZoneとバィバィしたのである。(2点)
これ以降、2015年7月3日まで私はSexyZoneから距離を置いて過ごすことになる。
茶の間オタクが8年かけてセクラバになるまでの話〜2012年編〜
〜2012年編〜
9年前のことなので時系列とか細かいことは覚えていないのだけど、Twitterのアカウント(前のやつ)は2012年2月〜になっていたのでその辺りから情報収集を始めたのだと思う。
2012年の1月〜3月
szは初単独コンサートを開催していた。私は単独FCがないのとまだ本気で好きかどうか分からないのもあって参戦しなかった。
Twitterでひたすらレポを眺めた。曖昧な記憶だけれど流れてきたのは大きく以下の点
・史上最年少デビューの初単独公演とは思えない完成度。
・イフワナがやばい下3人は歌詞の意味わかってんのか?(?)
・ふまけんのGAME(遺言)
・Jr.がいっぱいいる
なんかすごいのは伝わってきたが、これだけでは何がどうなってるのか分からないし、とりあえずDVD発売を待って様子見しようと決めた。イフワナって何。
そして年度変わり前のこの時期、4月からのお仕事情報が舞い込んできた。
彼らは、推されていた。
・健人くん→TBS日21枠ドラマ家族のうた出演
・風磨くん→フジ土23枠未来日記出演
・マリちゃん→TBSコドモ警察出演(主題歌はszのハイピー)
・5人→リアルスコープ(土曜20時?)レギュラー
まだまだ知名度もグループとしての実績もない彼らがここまでメディアに出られるのは、事務所の推しと幼いながらもひたむきに仕事に取り組む姿勢があるからなのだろうと勝手に推測した。
メンバーの5分の4がほぼ同時期にドラマ出演し(勝利くんは1月期〜のハングリー!に出演していた)、ゴールデンのレギュラー番組が決まり、冠ラジオも与えられた。思えばこの時期が1番推されていたのかもしれない。
まだまだ義務教育中のメンバーもいる中でどのようにこのスケジュールをこなしていくのだろうと疑問に思わなくもなかったけれど、茶の間だったのもあり、推してる子たちがたくさん見れるのは単純に嬉しかった。
そして最年長の中島健人くんが明治学院大学に合格したことが発表され、彼は明るい茶髪に染めた。
4月になり、学生の彼らは進級した。健人くんは大学1年生、風磨くんは受験生、勝利くんは堀越に入学し、聡ちゃんは静岡から新幹線の自由席に乗って東京に通い時にはお弁当をトイレの中で食べ、マリウスは中学生になった。
3月にサークル活動の資料集めのため、初めて1人で東京に行った。お金がないので交通手段はもちろん高速バスである。
渋谷のスクランブル交差点にSexyZoneの看板があった。(たぶんレディダイ)原宿に行くとszのトラックが走っていて、ああ遠い存在なんだなと改めて思った。
桜が舞い始めたころ、私も大学2年生になり、セカンドスィーディースィングル(中島ァの発音by菊池)のLADYダイヤモンドが発売された。
HEY!HEY!HEY!かなんかで初めて聴いた時、物凄く複雑な気持ちになったのを覚えている。
(初めに言っておくと、今現在の私はこの曲が大大大好きだし、あの頃にレディダイを発表してくれて心底良かったと思ってるし、なんなら遊園地コンポプステでフルパフォーマンスしてくれてもよかったと思っている。)
クールなデビューシングルからの振り切った可愛らしさ溢れるセカンドシングル、の落差にただただ衝撃を受けた。
まず、衣装。マイケルジャクソンをイメージしたと言うがマイケルはこんな真っピンクの衣装を着ていたのだろうか…?聡マリちゃんはまだまだ可愛らしさが全面に出ていてフィットしているように思えるけれど、ふまけんは17.18歳。もう少しクールとの融合を図ることはできなかったのだろうか、と本気で思った。
曲は可愛くて好きだけどキーが高すぎる。上3人は喉を潰さないだろうか。
元々体育館裏で鉄パイプ持って戦ってた人たち(語弊)のオタクだったのでそことのギャップがありすぎたというのもあるかも知れない。
メンバー全員が学生の今しか歌えない曲だというのも分かっていた。キャッチーな曲の方が一般の人たちに認知されやすいということも。ただ、デビュー曲が好きすぎて当時はなかなかレディダイを受け入れられなかったというのが本音である。
ただ、不思議とメンバーのことは愛おしく思えた。小さな体を一生懸命動かして「touch me!」と歌う聡マリは可愛すぎて宝石箱に閉じ込めたくなったし、センターの勝利くんの眼はダイヤモンドよりもキラキラしていたし、細い眉をチラつかせながら照れ臭そうに歌う風磨くんは儚く映ったし、前歯を全開にしてスマイルを振りまくけんとっとは私の王子様になった。(健人担フラグ)
同じ頃、忍たま乱太郎のエンディング、勇気100%がSexyZoneに変わった。
NYCと違うのはキーの高さ。松島くんのハイトーンが活かされまくるキーで大興奮した。「がっかりして、めそめそして、どうしたんだい〜」はふまけん兄ちゃんに背中押される感じでドキドキするし、サビの「そうさ、100%勇気」から急に聡くんメインになるところが本当に好きで、自分より小さな聡くんが力の限り声を出してるんだと思うと本当に愛おしかった。勇気100%はカップリングだけど、下手したらレディダイより聴いてるかもしれない。
メンバーのドラマも欠かさず手チェックした。今や主演が当たり前になったふまけんしょりも、最初はワンシーンあたり十数秒しか台詞がなくて、顔が映っただけで大歓喜であった。
勝利くん ハングリー!
言わずと知れたデビュー作「野菜ドロボーがいるよ!」である(語弊)。当時大ブレイク中だった向井理さん主演のドラマ(火曜10時?)で、勝利くんは瀧本美織ちゃんの弟役を演じていた。中学生の彼が中学生を演じていたわけだけども、いやいやこんな可愛い中学生いるのか?と思った。しかし25歳になろうとしている今も、14歳を演じているのだから彼に年齢という概念など存在しないのかもしれない。
風磨くん 未来日記
岡田将生くん主演の土曜23時枠?だった気がする。風磨くんは高校3年生だったけれど、主人公の後輩役の大学生を演じていた。出番は勝利くんや健人くんよりも多かったけれど、それでもお餅のようなかわいいおうじくんが登場するたびに静かに歓喜していた。ガラケーを持っていたのが印象的。とにかく可愛かった。あと細かった。腕とか飯塚将希の半分くらいだと思う。
健人くん 家族のうた
オダギリジョーさん主演の日曜劇場枠。健人くんはカフェ?でアルバイトをしながらバンドのボーカル兼ギターも務める男の子を演じた。TLでも話題になったがマジで出演時間が短くて、今みたいにウインクしたりしてアピールするのにそれもあっさり切り取られちゃってなんかちょっと切なかった。でも画面に映る耳かけ幸生くんがいちいち可愛すぎたのでそのたびにどうでもいいやと思えた。ギター演奏する姿は恋である。
夏になった。
大学生になって2度目の夏。
サークル活動に勤しみつつ、そういえば発売されるよなとDVDをAmazonで予約し、狭い部屋の中でパソコンにディスクを入れて視聴した。
感想は、まず圧倒的「美」である。
顔が美しいというよりも存在そのものが輝いて見えた。肌が若くて、下3人はスベスベしてるんだけど、にいちゃん2人は思春期特有の肌感でそういうのもなんかエモいなと思った。(キモイオタクでごめん)
国フォは全員黒髪で、メイクもそんなに濃くないのにすごくキラキラしてて、心の底から「ありがとー!!」「あいしてるよ!!!」って叫んでてもうめちゃくちゃ愛おしくなった。聡マリが小さな身体で一生懸命手を振って声も裏返りながらアイドルやってるのが本当に涙腺にきた。かと思えば、ふまけん兄ちゃんたちが、2人のコーナー(ひらひら、欲レ)で十代としてはギリギリのお色気ラインを攻めてきて声ならぬ声が出た。勝利くんはこの時から中間管理職でいろんな顔を見せてくれたし、間違いなく0番だった。
ビビったのはアリーナコンである。firstから半年も経っていないのに垢抜け具合と慣れ具合がすごいのだ。初めての横アリのはずなのに横アリにすでに馴染んでいた。そして大学生になったチャパティーがイケすぎてて当然のように恋に落ちた。(多分この辺で健人担になった。)
そして決意した。
来年こそはコンサートに行くと。(既にこの時サマリー2012をやっていたが、申し込み期限は切れていた)
秋になった。Qrzoneが始まって半年が経つ頃、とんでもない曲を耳にした。
名曲「Sexy Summerに雪が降る」である。
今思えば本当にとんでもないトンチキ神ソングなのだけど、当時はもう何も思わなかった。というのも、レディダイをリリースした時点で、暫く彼らはこういう路線でいくのだろうと思っていたから。TLの薔薇軍の中には「またこういう曲…」「イフワナみたいな曲も聴きたいよ」という声もあったが、私は彼らが見れるのならばなんでもいいと思い始めていた。(茶の間なので)あとメンバー自身(ふまけんのどっちか?)も「夏に雪が降るんですけど発売は秋なんですよww」と吹っ切れたように話していたので普通に私も笑っていた。
そんな私に取って何より衝撃だったのは、歌詞より演出より、キーであった。お分かりの通り、デビュー曲とレディダイは2015年頃〜キーを下げて歌われるようになったが、セクサマ以降の曲のキーは今でも原曲のまんまなのだ。
つまり、セクサマから聡くんのハイトーンがメインではなくなったのだ。(※個人の解釈です)
サビのHELLO HELLO〜がもう青年の声になりつつあった。ふまけんの声は好きだし、いつかはこの時が来ると分かっていたけれど何とも言えない切なさを感じたように思う。(聡ちゃんが先日のラジオで、2012FNSの裏側で声が出なくなってその後カラオケで泣いたというエピを語っていて、私も9年の時差で泣いた)
トンチキアイドルソングをキラキラの笑顔でパフォーマンスする4人に対し、思春期真っ只中の風磨くんは細い眉をチラ見せしながら時折ムスッとした顔をしていたけど、不思議と嫌な気持ちにはならなかった。いつか本人が今のことを笑って話してくれる時が来るんだろうなと思っていたから。(ビンゴ)
ただ、受験シーズンに「滑り落ちて笑い合おうよ〜♪」と歌わされたのはちょっと可哀想だと思った。(笑えねえ)
ファーストシングル「One SexyZone」が発売された。これも含め、2012リリースの曲については思い入れが強すぎるので後に違う記事にまとめようと思う。
セクシーは初期から夏ドレンジアまで名曲揃いなのだ。
こんな風に長々と書いているけれど、私の実生活の中心はサークル活動であり、大学の授業やらバイトに忙しく駆け回っていた。車の免許を取って慣れない道を運転したり、ガラケーとおさらばしてiPhone5を購入したりもした。所謂、茶の間(ライト)オタクであったが、なぜか今でもワンセク収録曲を聴くと、大学生活を思い出す。
購入した曲を真新しいiPhone5のiTunesに入れて、中古の車で何度も何度も聴いた。バイトで叱られた日、サークルでうまくいかなかった日、みんな彼氏や友達と過ごしているのにいろんな手違いで一人ぼっちなってしまったイブの夜。
私が運転する車の中では常に、SexyZoneの歌が流れていた。ミルキーウェイを聴くと何故か涙が溢れるし、完全マイウェイを聞くと活力が湧いてくる。コンサートに行ったこともないのに、まるでいつもそばにいてくれるような彼らの存在が、知らず知らずのうちに私の支えとなった。
そしてszの存在を認識してから丁度一年が経った2012年大晦日。フジテレビをつけると、中島健人さんが東京ドームのど真ん中でソロコンをしていた(※ひとりでセクサマを歌っていた)
茶の間オタクが8年かけてセクラバになるまでの話 〜2012年(ふまけん)編〜
2012年、元旦。SexyZoneを認識して2日目。よい目覚めだったように思う。
薔薇を持った美しすぎる少年たちを見てからの自分の行動は早かった。冬休み、帰省中であった私は自宅のでっかいパソコンでSexyZoneについて調べまくった。
5人組としての全体図を見ての感想:
→なんかほっこり(おおざっぱ)
カツンが男子校(工業系)だとするならば、せくしーぞーんさんは私立の中高一貫校だなと思った。(しかも金持ちばっかり通うとこ)
笑顔が素敵でみんなが王子様みたいなキラキラアイドル。「この子たちは私のことを幸せにしてくれる」と直感的に思ったし、きっと認知度もまだまだ低いこの子たちを売れさせてあげたいと、この子たちを見つけた自分が彼らにとって誇れるようなファンになりたいと、そう思った。(なんだか傲慢にも思えるが本当に思ったので残しておく)
これからこの子たちは次のシングルを出したりコンサートをしたり、もしかしたらドラマなんか出たりしてどんどん活躍して世に知られていくのだと思うとワクワクした。おこちゃまだと思う人たちもいるだろうけど、この年代の男の子の成長なんて一瞬だし、むしろこの少年から青年へと育っていく過程を見守っていけるなんてめちゃめちゃ幸せじゃんと大きな声で言いたくなった。
今振り返って思うこと。私がセクシーにハマったも要因はズバリ家族感。
某まとめサイト(今はもうない)で「セクゾンファミリー」まとめがあったけれど、彼らの当時の学年差体格差によって生まれる家族感にやられてしまったのだと思う。
中島くんと菊池くんはびーあいしゃどうというグループ(これはなんか聞いたことがあった)に所属していた過去があり、Jr.歴も2年半ほどある。下3人は入所して1年未満〜1年の子たち。必然的に上ふたりが下三人のお兄ちゃんになってフォローしたり構ってあげたり、下三人が甘えたり。でも真ん中の佐藤勝利くんはちょっと恥ずかしそうにしてたりしてて。同世代の男の子だけの空間とはまた違った、互いを思いやり尊敬し合うチーム感に惹かれたのだと思う。
とにかく彼らのことが知りたい。そう思い、某動画サイトで検索したけれど、デビューして1ヶ月そこそこの彼らの映像はワイドショーやデビュー曲披露の歌番組が中心でSexyZoneとしての露出はあまりなかった。
qrゾーンもまだ始まっていなかったためレギュラーのラジオも歌番組もなくて「情報が足りない」となっていたところで見つけたのが「ジャニーズJr.ランド」という番組だった。デビューする前からJr.として出演していた彼らはJr.と共に出演し、いろんなことにチャレンジしたりパフォーマンスをしたりしていた。
ふたりは年長組として中島チーム菊池チームみたいな感じでリーダーを任されていた。ふたりとも、声変わりもしていない可愛いJr.やしょり聡マリをまとめる力があって「高校生とは思えない」と驚いた。優しく包み込むような声かけと当時から光っていたカリスマ力で年下メンバーを引っ張る中島くん。圧倒的お兄ちゃん力でスベろうがボケようがチームを盛り上げてくれる菊池くん。
このふたりは所謂シンメというやつか??と思い興味を持った。(沼フラグ)
バースデーケーキを作ったり、特技を披露したりわちゃわちゃしてる可愛い男の子たちを見て癒されていたら、関連動画にライブパフォーマンス的なものが上がってきたの気づいた。
それが中島健人くん菊池風磨くん、通称「ふまけん」の「情熱」だった。「へぇ〜少クラみたいなことやってんだねぇ〜」と軽い気持ちでクリックした。
それがシンメ沼にハマった瞬間であった。
ふまけんの1分あるかないかのそのパフォーマンスで私は度肝を抜かれた。今でも覚えているその感覚を項目に分けて記しておきたい。
①歌
歌声のパフォーマンスは初見だった為、どっちがどっちの声かわからなかった。だけどフルでハモっているのは確かで、私はどちらの声も好きだった。
主旋律(健人くん)はまっすぐ癖のない芯のある、主人公みたいな声だと思った。上ハモ(風磨くん)は主旋律の声に乗せるために生まれてきたかのようにナチュラルで心地よくて、そして何より仁くんの声に似ていた。(沼ポイント)生歌ではなかったかもしれないけど、それにしたって声が不安定な10代の男の子がここまで歌えるなんて、と鳥肌がたった。
②ビジュアル
まず見た目の中で印象に残ったのは、意外にも顔ではなく、衣装と髪の色だった。
健人くん→黒髪。襟足長め。片耳出し。ロングコートのような衣装。中は黒Tシャツ。
風磨くん→黒髪。J特有のスカートみたいな形の白いお衣装。中は黒Tシャツ。
ふたりとも尖って当然と思われる10代後半のジャニーズなのに、髪型はすごくシンプルだった。(校則が厳しいんだろうか?とも思ったけれど、いま思えばそれだけじゃないような気もする。)メイクもそこまでガッツリしてる感じではない。更にはJr.たちもたくさん後ろで踊ってた。
それなのに、2人は華があった。何故だ?と繰り返し動画を見ていくうちにあることに気づいた。
2人ともスタイルが尋常じゃなくいい。
スラリと細長いのに、肩幅はあって貧弱に見えない。けれど、すごく筋肉質という感じでもなく、綺麗に鍛えられている感じがした。少年から青年へと変わっていく過渡期をみているような、そんな気持ちになった。
最後に顔面を見て納得した。2人とも綺麗な顔をしているけれども、顔の造り以前に目が「プロ」だった。収録で観客はいないはずなのに、カメラの向こうにいる視聴者を射抜くような強く熱い目線が少し怖くも思えた。狙った獲物は離さない、絶対に好きにさせてやる、と言わんばかりの視線にノックダウンされた。
茶の間オタクが8年かけてセクラバになるまでの話〜2011年編〜
初めに。
私は2010年までハイフンだった。
高校生だったのでお金もないし、親も厳しかったからコンサートも行ったことがなかったけど。大学生になったらFCに入って会いに行くぞ、と決意し、受験勉強をし始めた矢先に自担は脱退した。
〜2011年編〜
2011年の春、私は大学生になった。いろいろ書くと身バレしそうなので細かいことは省くけれども、高校までカツンにどっぷりだった私は見事に大学デビューを飾り、プラベ最優先のJDとなった。元担(仁くん)の最後の記憶はジェイソンデルーロとフューチャリングしたtest drive。tipsy loveも好きだったな。
日々プラベで頭がいっぱいで、Jオタは10代のうちに卒業するもんなんだなと軽く考えていた。
大学1年の夏、初めて東京に行った。渋谷のスクランブル交差点にKis-My-Ft2デビューの看板を見た。カツンのバックにずっと付いててくれたグループがデビューするんだ、と嬉しかった。次にデビューするのはきっとABC-Zだろうと思っていた。
初めて茶髪にして浮かれていた2011年秋、ヤフーニュースで「ジャニーズ史上最年少グループデビュー」という記事を見つけた。「ふーん、ちびっこには興味ないなー」と思いながらも暇つぶしで記事を見た。当時はネット上にJの写真を掲載することはNGだったのでそのグループがどんな子たちなのか認識することはなかった。だからあんまりその時の記憶はないのだけど、唯一印象に残ったのはグループ名だった。
「SexyZone…?やばくない…?ポルノなんちゃらに引っかからないの???」
ドン引きしてウインドウを閉じた。本当に興味がなかった。あの時、ギャラクシーゾーンとかだったら画像検索してたのかな〜?と思うけれど、多分顔見ただけでは「将来どうなるかわからんしな」でスルーしてたと思う。
授業にサークルにバイトに(少しだけ恋愛も)大学生活で日常が満たされるようになり、Jのことも元担のことも頭から抜けかけ、そしてそのまま2011年を終えようとした年の暮れ。
忘れもしない、あれは2011年12月31日のことだった。親には「なんで帰省して大晦日に家の手伝いもせずに友達とカラオケなんか行くんだ」と嫌な顔をされたが、私はあの時カラオケに誘ってくれた友達に感謝している。いや、正しくは店内の有線をベストなタイミングで流してくれていた地元のカラオケ店に感謝している。
友達との二人カラオケ。タイミングを見てトイレに行き、さっさと戻ろうとした私の耳に、強烈なフレーズが飛び込んできた。
「地球はいつでも回ってる 195カ国の夢を乗せながら」
地学と地理の基本のようなことをただ述べているだけの歌詞なのに、頭から離れなかった。そしてなにより心に響いたのがその「アーティスト」の歌声だった。
透き通った、けれど芯の強いボーイソプラノのユニゾンに心を奪われた。そして更に衝撃を受けたのが続いて流れてくる2番のBメロだった。
「大人の決めたやり方それが正解なの」
この声の主こそが私をszに導いた張本人である。
入所1年に満たない「松島聡」くんだ。
女の子にしてはハスキーだし、ボーイズグループであることは確かだけど、まさかJだとは思わなかった。こんな若い声のグループがいるなんて思ってなかったから。(9月にネットでSexyZoneの記事を見たことは忘れている)
誰が歌っているのかも分からない、タイトルも分からない。ボーイソプラノに聴こえたけど、やっぱり女の子だったかもしれない。分からないことだらけだったけれど、あのあとカラオケの部屋に戻って、十八番の西野カナの恋愛ソングを歌っても友達が好きなマイナーバンドの歌を聴いても、あの強烈な8小節が耳から離れなかった。
当時はガラケーだったので、通信料金が勿体無くてその場で検索するなんて発想はなかった為、帰宅後すぐに検索した。Yahooで。あの8小節の歌詞で。アーティスト名も曲名も知らなかったから。
出てきたのは「SexyZone」というどこかで聞いたことがあるようなないようなぶっ飛んだ名前とカツンとは真反対の世界に住んでいるようなキラキラした5人の子どもたちだった。
その時に見た画像は帝国劇場でのデビュー会見の集合写真だったと思う。(ウテナ衣装に薔薇持ってるやつ。)
どの時期にハマったオタクもそうだと思うけども、第一印象というのは強烈で忘れることはない。簡単に(?)書き留めておきたい。
先に言っておくが、私は(曲)のユニゾンと声変わり前の松島聡くんの声に惹かれたことがきっかけで好きになったので、ビジュアルが好きになったのは後々のことである。なので、ビジュアルに関しては少々辛口だが、今はどの時期の彼らのことも美の結晶だと思ってるので薄目で読んで欲しい。
佐藤勝利くん15歳。センター。
いやほんまに見たことないんですけど?こんな子いた?となった。
整ってるとは思ったけど、今ひとつ垢抜けないし、正直イケメンだとは思わなかった。(今から10年前の自分を殴りに行ってきます)でも絶対に5年後にすごい美形になると思った。声がハスキーで中島美嘉か!と思った(?)この子の声デビュー曲の中に入ってる!?と思った(本当に失礼)
中島健人くん17歳最年長。
あ、この子だけ知ってる、と思った。でも名前と顔だけ。yjオタクの間で、「次はこの子売れるよー」って話題になってたから。可愛い顔だと思ったけど山田くんとキャラ被りしそうな見た目だからいまいちピンと来なかったのを覚えている。早生まれなので一つ下か。高校生なのに最年長なんてすごいな、と思った。王子様キャラという説明があり、カツンにはいなかったタイプだなぁと思った。年齢的に声変わりはしてそうだし、デビュー曲のボーイソプラノはこの子じゃないな、と思った。でもこういうタイプにハマれば女ネタとか週刊誌のガセネタに振り回されなくて良くなりそうだなぁとも思った。(こら)
菊池風磨くん16歳。
初めて見た。藪くんと玉森くんを足して2で割った感じがすると思った。顔はタイプではないけど、何やら歌が上手いとの説明があり、元担が歌担当だったという認識持ちの自分は少し気になる存在となる。メンカラが紫ってことはこの子がセクシー担当なんか?とも思った(正解)でもやんちゃそうだし成人してから週刊誌に撮られたりしそうだなと危惧(杞憂に終わる)
松島聡くん14歳。
あ、この子じゃん。と思った。ボーイソプラノの正体が。顔見てわかった。なぜか。
正直見た目はJという感じはしなかったけど、でもこの子は絶対化ける、無根拠にそう思った。やんちゃな少年って感じだけど、地声はセクシーなお姉さんって感じがしたし歌声は儚さと疾走感を感じさせる高音で、10年後のこの子の超高音のフェイクが聴きたいと思った。(期待がすごい)
マリウス葉くん11歳。
じゅ、じゅういっさい!?!?
え?!11歳って労働していいの!?!?ドイツと日本のハーフだからアリなんか!?
あ、でも芦田愛菜ちゃんとか鈴木福くんとかは労働してるしokなんか…と軽く混乱して、もう一度顔面を見たら可愛すぎて度肝抜かれた。いや、天使やん。でもな、大きくなったらゴツゴツ系になるかもしれんやん、大丈夫???と無駄な心配をした。(本当に無駄な心配だった)日本語が拙いそうだけど、どうやってフリとか立ち位置とか歌とか覚えるの?打ち合わせ参加できるの?ママが着いてくんの?え?ママはタカラジェンヌなん?え??設定盛りすぎじゃん…となった。ただ、一つ分かったのはこの子は将来的に一番背が高くなるだろうということだった(大正解)
その夜、出るかな〜?と思ってカウコンを見たら誰も出てなくて(VTR出演で)ビビった。そうか、18歳未満なんだ…と。
これが私とセクシーの出会いである。